年功序列が基本であるとはいえ、公務員の世界にも多少の出世競争は存在する。
それは同期よりも1〜2年早く役職を上げるという些細なことなのだが、一生懸命働いている以上、誰だって人よりも出世したいという気持ちは持っていると思う。
では、どうすれば出世できるのか。
いわゆる「仕事ができる」という本人の能力によるところもあるが、それはさほど重要ではない。
出世に必要なのは、「きちんとした評価ができる上司のもとで働くこと」そして「出世の適齢期において同じ部署に優秀な職員がいないこと」である。
上司に恵まれた者がいちはやく出世する
まず、一つ目の「きちんとした評価ができる上司のもとで働くこと」についてだが、これは、もうめちゃくちゃ重要である。
出世は基本的に上司からの推薦方式。
いかに上位での推薦をもらえるかが、出世の可否を大きく左右する。
しかし、考え方に偏りがある人や、好き嫌いのある人が上司になった場合、接し方を誤れば高い評価はもらえない。
例え、自分が真面目に適切に仕事をこなしていてもだ。
そういう上司がいる場合には、逆に相性がいいというだけで、ろくに仕事もしないのに評価される人間も出てくる。
上司と上手に付き合うことも一つの能力だとするならば、言い訳のしようがないが、人間同士、根本的に噛み合わないことは当然ある。
色メガネをかけたまま職員の評価を行う上司も少なくない。
が、人が人を評価する以上、好き嫌いの感情が入ることはどうしても避けられないのだろう。
悪意だけ入らないことを祈るばかりである。
出世は相対評価!1軍の尻より2軍の頭が出世する
次に2つ目の「出世の適齢期において同じ部署に優秀な職員がいないこと」についてだが、これは公務員の評価が相対的評価であるがゆえに生じる事案である。
ほかの自治体はどうか詳しくは知らないが、少なくとも私が働いたいた県庁では、昇格しそうな職員が同じ部署に何人か存在する場合、職場から人事課に対する推薦順位がつけられる。
そこで、上位の推薦を得られれば昇格の可能性がグッと高まるのだ。
さて、この方式の場合、例えば優秀な人材が多く集まっている部署では、必然的に上位の推薦を得ることが難しくなる。
「鶏口となるも牛後となるなかれ 」という言葉があるように、周りがポンコツばかりなら自分は高く評価されるし、周りが優秀な人材ばかりなら自分は低く評価されるのである。
なんとかして、絶対評価制を導入することはできないのか。
例えば、前年度と比較した業務実績とか残業時間とか、数字にして見えるものを評価基準とすることはできないだろうか・・・。
人の評価って難しい!!!
改めて結論をいうと、公務員の出世は上司や配属先に大きく左右される、運要素が強いゲームなのだ。
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