公務員の給料は高い?安い?薄給といわれる理由も解説

公務員の給料は高い?安い?公務員の給料・年収

こんにちは!

元公務員ライターの ikemi(@ikemi_writer) です!

本記事に興味をもっていただいたあなたは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか?


公務員って定時で帰れるし、それなりに給料もらえるんでしょ?

結局、公務員の給料は高いの?低いの?事実を教えて欲しい!




職業を選択するうえで「給料」は、重要な判断材料になりますよね。


公務員に関しては給料表が公開されているので、少し調べればだいたいの額はわかるはず。

ただ、サイトに公開されている額と実際に手元に入る額はまったく違います。

給料からは、年金の掛け金など数万円以上が引かれますし、逆に、通勤手当や残業代等がプラスされることもありますからね。

なので、結局のところ、自由に使えるお金がいくら入るのかは非常に見えづらいものになっているのが現状です。



なので、今回は、公務員の給料は高いのか安いのかを徹底解説します。

元公務員だからこそわかる金銭事情を紹介しているので、リアルな公務員の姿を知りたい人は必見です!

【現実】公務員の給料は薄給です。

給料に不満を感じる公務員

現実問題、公務員は薄給といわざるを得ません

もちろん給料の高い、安いの基準をどこに置くかで変わりますが、大半の公務員は次のように考えています。

◆学歴に対して給料が安すぎる
◆仕事量に対して給料が安すぎる
◆出世したのに給料が安すぎる



これからこの3点の観点から、公務員が薄給といえる理由を解説していきますね。

学歴に対して給料が安い

公務員は人気の職業ということもあって、高学歴化が進んでいます。

私の周りも国立大学以上の学歴を持った人ばかり。

旧帝大や早稲田、慶應出身者も10人に1人以上はいます。


ただ、高学歴なら民間企業に入ったほうが給料は断然いい。それが現実です。


私も難関大学の出身ですが、同窓会で給料の話をすると一番低かったことをよく覚えてます。。。




地方公務員の場合、3〜5年経過してようやく基本給が20万円を超えます

今どき初任給で20万円を超える会社がゴロゴロあるなか、低水準といわざるを得ません。

深夜まで残業して働いたとしても、大企業に勤める友人には到底及ばないでしょう。

初任給の時点で、公務員と民間企業とでは雲泥の差があるのです。



もちろん学歴がすべてではありませんよ。

ただ、頑張って勉強して、いい大学にはいったからには、いい給料をもらいたいのが本音のはず。

給与水準だけに注目すると、高学歴の人が公務員を目指すメリットはありません



20代公務員の給料・年収は以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。


仕事量に対して給料が安い

世間的に、公務員は忙しくないと思われてます。その割に、いい給料もらっていると。

が、それは大きな間違いです。

公務員は世間のイメージより確実に忙しいです。

なのに、給料は高くない




例えば、月100時間以上の残業なんてよくあること。

繁忙期には数ヶ月休みがない部署だってあります。




決して、手を抜いて仕事をしているわけじゃないですよ。

全力投球しても、全然仕事が終わらないんです。

シンプルに、簡単な仕事ではないですし、量も多い



こういう状態の公務員は、正直、たくさんいます。

精神的にも、全力的にもめちゃくちゃ疲れます。




でも、給料は「こんなに働いてこれだけ!?」ってなるくらいの額

しかも、優秀な人ほど忙しい部署に配属されがちなので、仕事量と給料の不釣り合いは避けれません

出世したのに給料が安い

地方の自治体でも、役所に勤める公務員の数は数千人規模。

間違いなく大企業です。



その中で、幹部になれるのは10人程度のほんの一握り

でも、年収は700〜800万円といったところでしょう。

多いと感じる人もいるかもしれませんが、大企業の幹部なら数千万円の年収があってもおかしくありません。

厳しい出世コースを勝ち抜いてきた優秀な職員でも、公務員である限り、収入はそこそこで頭打ちになるのです。



幹部まで上り詰めなくても、管理職になった瞬間に残業代が出なくなります

働き盛りの40代なら1時間3,000円ほどの残業代がもらえるのですが、管理職に出世した途端にゼロ。

年収が数百万円下がったという人も珍しくありません。

早く出世すればするほど、稼ぐ機会が失われていくのです。


「出世なんかしたくない」とつぶやく職員も山ほどいるのが現状です。。。



出世しても給料が上がらず、責任だけが重くなる。

働く意欲を低下させられた職員がたくさんいることを、頭の片隅に入れておいてください。

【実体験】初任給の手取りは14万円

口座残高を確認する人

私が勤めていた県庁の1年目基本給は、当時17〜18万程度でした。

入庁当初は残業もなかったので、残業代はなし。

基本給に住居手当など各種手当が足されますが、そこから税金や年金積立が引かれて、結局手元に残るのは14万円くらいでした。


14万円から家賃、光熱費、食費、通信費が引かれるとお金はほとんど残りません

さすがに、独身一人の生活ではマイナスにはなりませんが、早くに結婚し、子どもができた同期は100万の借金をつくっていたみたいです。


なので、公務員で若いうちから貯金をしようとするのは難しいのが現実。

上司の話を聞いても「若手は借金なんて当たり前」とのこと。

公務員は年功序列なので年齢を重ねれば、ある程度の余裕はできるでしょう。

ただ、20〜30代の生活はかなり厳しいことを覚えておいてください。


公務員に求めるべきは、給料の額ではなく「安定感」

給料が着実に上がっていくグラフ

上述のとおり、公務員は薄給です。

ただ、公務員に求めるべきなのは、給料の額ではなく「安定感」



公務員は犯罪を犯さない限りクビになりません。

どんなに仕事ができなくても、退職するまでは、生活できるだけの給料がもらえます

これは民間企業ではあり得ないことですよね。



しかも、年齢が上がるにつれて、給料も増えていきます

長い目で見れば、こんなに恵まれた仕事はほかにないでしょう。



公務員になりさえすれば不自由なく生活できる。

それで十分だと考えてもいいんじゃないでしょうか。

私は公務員を退職してフリーランスになりましたが、お金の不安はすごく大きいです。家族を養っていけるのだろうか、老後資金をためられるだろうか、、、公務員時代には考えもしなかった悩みですね。



公務員が収入を上げたいなら投資一択

収入上げたい公務員は、投資を検討してみてください。

公務員でも副業が認められる場合がありますが、かなり限定的です。

稼ぐための副業は基本的にNGだと理解しておきましょう。

しかも、副業には職場の許可が必要なので、なかなか手を出せませんよね。



なので、結果的に、公務員が稼ぐには投資しかないといえるわけです。

投資と聞くと怪しく思う人もいますが、銀行で利子を受け取っても怒られないのと同じで、株式を運用して稼いでもまったく問題ありません。

例えば、iDeCoやNISAも資産運用をお得に行うための制度で、国が強く推奨していますからね。





ただ、投資の種類は、株式投資・不動産投資・FXなど多岐にわたるので、どれを選んでいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。

以下の記事では、公務員におすすめの投資方法や投資の注意点などをわかりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。



まとめ:公務員という職業に高い給料は求めるな!

では、この記事のまとめです!


◆公務員の給料は学歴・仕事量・出世に見合わない
◆特に、入庁して数年は生活費を引くと何も残らない
◆年齢とともに確実に昇級するので、長い目で見れば金銭面の不安はいらない




お金がすべてではありませんが、やっぱりお金は大事ですよね。

公務員という職業は、世間のイメージと現実の給料に大きな差があることを理解しておきましょう。

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