公務員は頭がおかしい?無能でクズ?変な人が多い理由を現場視点で解説

変な公務員公務員の日常

こんにちは!

元公務員ライターの ikemi(@ikemi_writer) です!

本記事に興味をもっていただいたあなたは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか?




公務員はどうして、クズとか無能とか批判されるの?

公務員には、実際変な人が多いのかな・・・。まともな人間関係のなかで働きたいのに、すごく不安。。。



公務員の人間性はよく批判されます。

融通が効かない、ぬるま湯で仕事している、給料泥棒・・・散々な言われ方をするものです。


ただ、それらの意見は一理あると言わざるを得ません。

少し前まで公務員だった私からしても、納得できる部分が多々あります。



本記事は、公務員は頭がおかしいといわれる理由を解説します。

実際に変な人が多いのかどうかも、現場を知る立場から本音で解説するので、公務員の実態を知りたい人は必見です。


【事実】頭がおかしいとされる公務員は一定数存在する

仕事ができる公務員

頭がおかしい公務員。

つまり、人間性に問題がある、明らかに仕事ができない公務員は、どこの自治体にも必ず存在します。




そもそも、全国にいる地方公務員の数は約280万人です。(参照:総務省「地方公共団体の行政改革等」)

全員がまともな人間であるはずがありませんよね。

「なんで公務員になれたの?」と疑問に思ってしまう人も一定数存在します





ただ、頭がおかしいと批判されるほどの職員は、一部にとどまることは理解しておきましょう。

一応、競争率の激しい公務員試験で、筆記試験・面接をクリアしてきた人たちです。

優秀な職員もたくさんいます。




公務員が頭がおかしいと批判されるのは、一部の職員の失態が世間のイメージとして定着しているから。

公務員を目指す際に「変な人がいたら嫌だな」なんて、心配するほどのことではありませんよ。


公務員がクズで無能と批判される理由とは?

批判される人たち

ここからは、公務員がクズで無能と批判される3つの理由を解説します。

気をつけておかないと、自分自身も批判の対象になる可能性があるので、ぜひ覚えておきましょう。

公務員は自分が偉いと勘違いしている

公務員の印象を悪くする原因のひとつが、偉そうだから

役所の窓口に行ったとき、高圧的な態度や不親切な言動をしている職員と遭遇した経験がある人も少なくないはずです。

実際は何も偉くないのに、勘違いしている職員が大勢います。


では、なぜ偉いと思い込んでしまうのでしまうのか。

それは、公務員は民間企業から手厚くもてなされるからです。


民間企業にとって、自治体から仕事を受注できることは大きな実績になります。

しかも、自治体が実施する事業は規模も大きいので、利益にもつながりやすい。

結果的に、民間企業は公務員に対し、低姿勢で営業し、無理難題にも応えてくれる構図が出来上がっています

20代前半の職員に、大手企業の40〜50代社員がわざわざ挨拶にくることも珍しくありません。


また、自治体のなかである程度出世すれば、地域行事にもひっぱりだこ。

来賓としてもてなされ、大勢の前で挨拶を披露しちゃうことなんてしばしば。




公務員として生きているだけで、形式上、丁重に扱われることが多いのです。


私は入庁したころ、上司から「お前のところに挨拶しにくる人がいても、それは、公務員という肩書きに対して挨拶しているだけ。お前自身が偉いんじゃない。」と言われたことがあります。

当時はピンときませんでしたが、今思えば、真っ当な教えだったなと。




人間、もてはやされると、ついつい勘違いしてしまうものです。

それが、何十年も続くわけですから、態度に出る人がいても不思議ではありません。

セクハラ・パワハラも!昔ながらの体質が根づいている

公務員の世界では、セクハラ・パワハラをいまだに続けている職員もゼロではありません

その悪態が事件に発展し、ニュースで取り上げられ、世間からのイメージが悪くなっているのです。



実際、困っている女性職員に相談されたこともあります。

当然、悪気がないパターンもありますが、受け取り方次第ではセクハラ・パワハラになってしまうことを忘れてはいけません。


ただ、さすがにこのご時世にセクハラをするのは、ほんの一握り。

パワハラのほうが目にする機会は多いですね。



職場で怒鳴り声を上げる人もいる。

あからさまに嫌っている雰囲気を出す人もいる。

典型的なパワハラが身に染みついて離れない人って案外いるんです。

私も帰宅後の22時くらいに呼び出されて3時まで仕事をさせられたことがあります。作成した書類に満足してもらえなかったようで、徹底的に詰められました。私の仕事ぶりも甘かったので、そこはしっかり受け止めましたが・・・つらかった!






ただ!

セクハラ・パワハラをする職員も、今ではかなり減ってきました。

40代後半〜50代の数十人に一人がヤバいやつとして、役所内でも評判になっているくらいのものです。

それより下の世代は、セクハラ・パワハラに細心の注意を払っています。

あと数年たてば、パワハラ・セクハラで公務員が批判されるケースも少なくなっていくでしょう。

公務員は柔軟な対応が難しく、融通が利かない

「公務員は融通が効かない」といったイメージを持っていませんか?

すっかり定着してしまったこのイメージのせいで、「公務員は無能だ!」なんて批判されてしまうのです。



実際、公務員は融通が効かないのですが、厳密にいうと、融通を効かせられないのです。

なぜなら、すべての人に平等に対応しなければならないからです。



融通を利かせるということは、例外的な対応をとるということです。

一度、例外を認めてしまうと、ほかの人に対しても同じ対応をしてあげなければなりません

「あの人はよかったのに、なんで私はダメなの!?」って言われてしまいますからね。



例えば、補助金をもらうための申請が1日遅れたとしましょう。

実際のところ、1日遅れたところで支障は生じないことがほとんどですが、役所の立場としては、キッパリ断らなければいけません。

「今回だけ」とか言いながら受け取ってしまうと、その噂が広まり、期限遅れの申請がきてしまいます。

しかも、期限が遅れても許された人がいる以上、ほかの人の申請も受け付けなければなりません。

断ると不平等が生まれ、クレームに発展します。

公務員だって本当は融通を効かせてあげたいと思ってます。ただ、仕事の性質上、それができないだけなんです。


ただ、一般市民あらすると、公務員側の事情は理解しがたいですよね。

単に気が利かない職員として、批判の対象になってしまうわけです。

公務員に変な人が多い理由とは?

変なポーズをとる人

では、なぜ公務員には常識のない変な人が多いのか、その理由を詳しく解説します。

ひと昔前までは誰でも採用されていた

公務員に変な人が多い理由のひとつは、ひと昔前まで誰でも公務員になれたことです。

今の中年世代が就職活動を行なっていたときは、バブル真っ只中。

どの民間企業も人材不足だったので、かなりの高待遇で新入社員を確保しようとしていました。



バブル期に給料の高い民間企業を選ばずに、あえて公務員を選ぶ人は変わり者か、単純に能力がない人です。

でも、役所も人手不足の時代ですから、誰でも構わずどんどん採用していきました。

40代後半〜50代はみんな口を揃えて「公務員試験の勉強なんかしてない」と言っていますね。


その結果、公務員のなかでも、特に中年世代には変な人が多くなってしまったわけです。

もちろん優秀な職員もいますが、コミュニケーションが取れない人や、いまだにパソコンの基本操作すらできない人だっているのが実態。



その点、30代後半の就職氷河期世代以降は、公務員試験の競争率も格段に上昇し、精鋭が集まるようになりました。

仕事のできない中年世代の中に、優秀な新規採用職員を配属させて、業務を回していくケースだって少なくありません。

頭がおかしい人でもクビにならない

残念ながら、どれだけ頭のおかしい職員がいても、公務員である以上クビにすることはできません。

犯罪を犯さない限り、どんなに仕事ができない人でも、職場に席が用意されます。



いわゆる変な人は、地方機関に左遷されるのが一般的です。

新規採用職員の場合、まず地方機関で働くことが決められているケースもあるので、かなりの衝撃を受けるようですね。

電話もまともに取れない、会話にならない、何をしているかわからない・・・そんな職員が山ほどいますから。

仕事ができない人のなかには、精神的に疲労している人や身体の調子が弱い人もいるので、一概に悪者扱いするのはNGですよ。


民間企業なら排除されてしまうような人材も、公務員なら働き続けられるので、必然的に変な人材の割合が高くなります。

年功序列で給料・役職が上がるための努力を怠りがち

公務員は年功序列で給料も役職も上がっていくので、能力を向上させるための努力をしない傾向にあります。

頑張らなくても、待遇はどんどんよくなっていきますからね…



例えば、公務員で仕事以外の時間に勉強している人は、少数派といえるでしょう。

資格や特別なスキルなんて、ほとんどの人が持っていません。



仕事をするうえでも、モチベーションはかなり低いのが実情。

新たに行動することを嫌い、現状維持を貫こうとします。(税金を扱う以上、慎重になるには仕方ない部分もあるのですが…)



そんななかで、保守的な古い体質の職員が育ってしまうのは当然の結果です。

思い切った実力主義への転換がない限り、公務員の成長意欲は今後も生まれないでしょう。

ほとんどの職員は優秀!常に非難の対象とされるのが公務員

確かに、公務員には頭がおかしい人もいます。変な人もいます。能力がない人もいます。

ただ、それは本当に一部の職員だけです。

9割以上の職員は、真っ当な常識ある人間ですから、誤解のないようにしてくださいね。

理不尽に非難されることもあるのが、公務員ですから。



さらに、世代が若くなっていくにつれて、優れた職員が多くなってきています

最近の公務員試験は面接重視なので、人間性にも優れた職員ばかりです。


いずれ、「公務員は頭がおかしい」ではなく「公務員は優秀」といわれる日がくるはずですよ。

まとめ:頭がおかしい公務員は近い将来いなくなる

面接を受ける若手人材

さて、本記事のまとめです!


◆頭がおかしい公務員は一部存在するのは事実
◆「偉いと勘違い・セクハラパワハラも当たり前・融通が効かない」は事実
◆変な人が多い理由は、変な人でも生き残れるのが公務員だから
◆ただし、9割以上の職員はまとも



公務員は批判の対象になりやすい職業です。

実際、批判されても仕方ない部分があるのも事実。

公務員という仕事の特性上、変な人が育つのは当たり前なのです。



ただ、これからの公務員は違いますよ。

優秀な職員がどんどん集まってきています。

公務員に対する世間の悪いイメージが払拭される人も、そう遠くはないでしょう。

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