【公務員は定時で帰れない】公務員の仕事=暇 は嘘

公務員は定時で帰れない公務員の日常

こんにちは!

元公務員ライターの ikemi(@ikemi_writer) です!

本記事に興味をもっていただいたあなたは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか?


公務員って本当に定時で帰れるの?

公務員の仕事って楽なんでしょ?

残業は嫌なんだけど・・・。


公務員は定時になると同時にパソコンを閉じて、そそくさと帰っていく。

割と世間に定着している公務員のイメージですよね。


「5時に帰れるんでしょ?羨ましいなー」

私自身、何度も言われてきました。

そのたびに猛烈な苛立ちを感じていたことは内緒ですが。

現実はそうじゃないのにって・・・。


本記事では、公務員は定時で帰ることができるのかを解説していきます。忙しい部署についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

公務員は定時では帰れません。

県庁の業務時間は 8時30分〜17時15分。

つまり、17時15分以降に行う仕事は 残業 です。


17時15分に帰れるとなると確かにゆとりある生活を送ることができるのですが、そういうわけにはいかないのが現実。

公務員が年間を通じて定時で帰れることはほぼありません

これから、公務員が定時で帰宅できない理由を解説していきますね。

仕事が忙しい

なぜ、公務員なのに定時で帰宅できないのか。

それは単純に仕事が忙しいからです。



公務員は暇って思われがちですが、現場はめちゃくちゃ忙しい

正直言って、残業なんて当たり前です。



今は自治体が担う役割が過大になっています。

世の中に新しいコンテンツができれば、自治体も対応せざるを得ません。

やらないといけないことがどんどん増えていっているのです。


しかも、大量採用時代の年代が退職している時期なので、残された職員にかかる負担も半端じゃない。

どの自治体も採用枠を増やしているものの、確実に追いついていませんね。


よって、5時までに仕事を終えることは、仕事の量・質から考えて不可能

それが、公務員の実態です。

すぐに帰宅できない雰囲気がある

役所は、古い体質が根強く残る世界。

いまだに、上司より早く帰るのは気まずい雰囲気があります


そこから生じるのが「付き合い残業」

自分のタスクは終えているのに、上司の残業に付き合ってあげるという非生産的な行為ですね。


もちろん、上司が口に出して、居残りを強制することはありませんよ。

ただ、やっぱり怖いんですよね。

「仕事もロクにしてないのに早く帰りやがって」って思われるのが。

私も、無駄な気遣いによって何時間の無駄な時間を過ごしたことか。。。


ただ、これに関しては、だんだんと改善されつつあります

精神論ではなく、合理的な考え方を持つ人が増えていますし、部下を早く帰らせたほうが上司としての評価も高くなりますからね。

もうしばらくすると消滅していく風習でしょう。

部署によって業務量は大きく異なる

公務員の仕事は、定時で帰れないほど忙しい。

それは間違いないのですが、すべての職員が多忙を極めるわけではありません。


忙しさは部署によって雲泥の差があります。


まず、本庁と出先機関では、業務量がまったく違う

本庁は県庁の主たる業務担う部署が集まるため、当然に残業が多くなります。

逆に大きな事業を担うことのない出先機関では残業はほとんど行われません。


さらには、本庁の中でもとくに残業が多い部署があります。


最も過酷な部署とされているのが財政課です。

役所の中でも重要度の高い予算や議会を所管する部署なので、その業務量もトップクラス。

とくに秋ごろから始まる予算編成時期には、このご時世でも徹夜があたりまえの職場です。

平日も土日も休みなく深夜まで働いて、月の残業時間が数百時間とかいうクレイジーな職場、それが財政課。


その次は、観光課です。

今の時代、自治体が積極的に観光PR行い、地域の活性化に取り組んでいます。

そうなると、必然的に大々的なイベントを開催する必要が出てきますね。

おおよその場合、イベント業者に委託してイベントを開催するのですが、当然、丸投げするわけにはいけないので、結局、職員が処理しないといけない業務は膨大な量に。

イベント当日も早朝から夜中まで、丸一日仕事になりますから、残業時間もグッと増えます。

残業あり、土日出勤あり世間からみた公務員のイメージと真逆の職場、それが観光課です。


そのほかで言うと、福祉部署も多忙です。

虐待、生活保護、1人親、今ではコロナ対策など、行政が手を差し伸べてあげるべき対象が増え続けています

それに伴って、職員の事務仕事も当然増えてしまっているのです。


あとは、事業系といわれる部署全般

ルーティンワークではなく、新しい事業をゼロ考えて実行する部署ですのでどうしても多くの時間が費やされてしまいます

農林水産業の振興、地域振興、広報などが主な例。先述の観光課も事業系の象徴といえます。




これらの部署に配属された瞬間、定時での帰宅は諦めましょう。


ただ、逆にいえば、暇な部署もあるということ。

なかには、年間の残業時間が数時間にとどまる部署もあります



ただ、組織全体を平均すると残業ゼロというのはあり得ません

もちろん定時で帰れるときも

忙しい部署であっても、暇な時期は必ずあるので安心してください。


ほとんどの部署には繁忙期があります。

繁忙期を乗り越えられると定時で帰れる期間が出てくるのです


例えば、財政課だと予算編成前で議会のないタイミング、これが閑散期。

観光課でいうと、イベントが少なくなる冬場、これが閑散期。


年間を通じて、ずっと残業続きという部署はほとんどありません


たまにいろいろな事情が重なって、ずっと忙しい部署がありますが、やはり身体に支障をきたす職員が出てきますからね。

人事課もその辺はよくわかっていますので、余裕のある部署から応援職員を募るなどして業務量の分散を図ることがよくあります。

まとめ:ほとんどの公務員は多忙

では、本記事のまとめです!


◆公務員は定時で帰れない
◆仕事が忙しいし、付き合い残業もある
◆とくに忙しいのは、財政・観光・福祉
◆忙しい部署にも暇な時期はある
結論、なんだかんだ公務員は忙しい
 
「早く帰れる」「楽な仕事をしたい」の理由で公務員を目指すのはおすすめしません。
私もそうでしたが、理想と現実のギャップに驚きますよ・・・。

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